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手入れの仕方

手入れには自分で簡単に出来ること・やると良いこと、またオーバーホールのように定期的にしなければならないこともあります。

いろいろな解説書やホームページなどで、時計を開けて自分で掃除・オイルを差すといった方法が解説されていることもありますが、まず間違いなく壊してしまうので、内側・機械に関しては触らないのがベストです。

 

 


■ ケースの手入れ


アンティーク時計のケースの素材には、そのほとんどが金や銀といった貴金属が使われています。

銀は特にそうですが、しばらく経つとくすんだ色になり、さらに経過すると黒っぽく変色してきます。金も銀ほどではありませんが、くすんだ色になってきます。

「買った当時はもっとピカピカしていたのに」というご相談をいただきますが、これは金属の表面が変色していることが原因です。

 

こういった場合は、外側を軽く布でこすっていただくと元の輝きを取り戻しますので、いらない布などで軽くケースをこすってみてください。(タオルなどは引っかかることがありますので気をつけてください)

お勧めしているのは、「銀磨き布・金磨き布」などのジュエリーショップで手に入るジュエリー・宝飾品専用の磨き布です。これらは布に専用液などが塗布されているので軽く拭くだけでも非常にきれいに仕上がります。

※ケースを磨くのに、金属研磨用の「液体・クリーム」を付けて布で磨くことを勧めている本などもありますが、必ず余った液体やクリームがケースの隙間などに入り込んでしまう・誤動作の原因となるのでお勧めしません。

 

[ 金ケースの磨く前と磨いた後 ]

中央でしっかりと色が分かれているのがわかります。金ケースはあまり汚れていることに気づかないものですが、磨くと汚れていたことがわかります。

 

[ 銀ケースの磨く前と磨いた後 ]

この写真の場合は、かなり長期間に渡って放置されたものです。通常はすぐにここまで黒くは変色しません。

 

 


■ 定期的なケア


手巻き時計は、小さな金属部品の集まり・精密機器です。カチカチという心地よい音は、たくさんの小さな歯車や部品が動くことで生まれています。

小さな金属部品がお互いに動かし合って正確な時間を刻んでいますので、定期的にホコリなどの掃除や潤滑油を差してあげる必要があります。

これが一般的にいわれているオーバーホールです。人間でいうところの「人間ドック」に当たります。

 

一般的には3年程度の周期でオーバーホールを受けるのがベストですが、お店や時計士・また使用状況によってはそれよりも長い周期で受けることを勧められることもあります。

ただ潤滑油が切れて動かしていると、金属の磨耗などが早くなりますので、2・3年を目処に調子が悪いかな?と思うようになったら、お財布と相談しながらオーバーホールを受けることを考えてください。

(大きく遅れる・誤差の範囲が大きくなった、時々止まるようになった、という症状が出れば必ずオーバーホールを受けてください。)

通常のオーバーホールでは、時計のメーカー・機械の種類によって1万円~3万円程度です。お店によって料金に大きな開きもあり、一般的に舶来品(外国メーカー)の場合は高くなります。

 

また頻繁には無いケースですが、オーバーホール時に部品の交換が必要なケースもあります。

一般的に現在でも手に入りやすい部品であれば、それほど高額になることはありません。(お店によります)

ただまれに特注で作り直さなければならない部品もあり、作り直しが必要な場合は高額になるケースがあります。

 

 


■ 故障かな?と思ったら

誤差が大きくなった・動作が少しおかしい等、普段と違うと感じる・故障かな?と思ったら、できるだけ早めに時計店にご相談ください。

叩けば動くからと叩いたりしながら使っていると、部品が磨耗したり、簡単に直る・安くオーバーホールできるものでも、部品が傷んで修理費用が高くつく原因にもなります。

 

 


■ 破損したら

使っているうちに、ケースや風防が傷つくことは良くあることです。

軽い傷ならご自身でも研磨することは可能ですが、研磨時に研磨した微粒子などが時計内に入り込むこともあり、仕上げもあまりきれいにならないことが多いので、できるだけ時計店での研磨をお願いされることをお勧めします。

風防についても同様で、特殊な型の風防でない限りは一般的なものは比較的安く交換することができますので、ご自身で研磨されるよりも時計店にご相談されることをお勧めします。

 

 

 

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イメージ/日本アンティーク時計協会

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