1900年初頭のVeri-Thinシリーズを皮切りに、さまざまなデザイン・意匠を発表し、1935年の腕にフィットするようにカーブをした「カーベックス」という名の腕時計を発売するに当たり、その名前は最盛期を迎えました。
その洗練されたデザイン性は、現在でも当時の映画が作られる際に高級時計の代名詞として「グリュエンのカーベックス」という言葉が使われるほど、またこのカーブを描いた時計のデザインを現在でも「カーベックス」タイプと呼ぶほどです。
残念ながらその後はグリュエン家によって起こされ、実質的にはグリュエン家が離れたことで時計メーカーとしての「グリュエン」も途絶えてしまったといえる一途をたどり、現在残るグリュエンはブランド名だけで、アンティークのグリュエンとは実質的な関わりがありません。
■ グリュエンのお勧め
意匠・デザインに興ったともいえるグリュエンの特徴は、そのデザイン性にあるといっても過言ではないでしょう。
特にカーベックスの発表された1930~40年代は優れたデザインのものが多く、特に腕時計ではさまざまな素晴らしいデザインがあり、女性用でも卓越したデザイン性の高いものが多く残されています。
日本ではあまり知名度はありませんが、個々の時計を見ていただければ、そのデザイン性の違いをおわかりいただけることでしょう。
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