販売されているアンティーク時計を見てみると、「この時計は何年製」のように比較的はっきりとした年代が書かれていることがよくあります。
本当にその年代に作られたものなの?と疑ってしまいますが、これらは当時の製造メーカーによる、「シリアルナンバー・製造記号」から製造年を割り出しています。
ただ時計が作られ始めてから現在まで、戦争や様々な時代背景などがあり、倒産した会社や買収された会社もあれば、倒産から何十年と長い間を経て近代になってブランド名だけが復活した会社などもあり、シリアルナンバーが残されている会社もあれば、失われている会社もあります。
■シリアルナンバーの見方
シリアルナンバーは基本的には、時計の中に入っている機械・ムーブメントに刻印されています。
この番号を製造された年表と付け合せることで製造年を知ることが出来ます。
時計のケースにも同じような番号が見られます。時計によっては機械のシリアルナンバーとケースのシリアルナンバーが同じという場合もありますが、時計のケースは違う会社で作られていた場合が多く、その場合は機械・ムーブメントのシリアルナンバーとケースのナンバーは合いません。
ですので、基本的にはケース内に書かれているシリアルナンバーから製造年を知ることはできません。
機械とケースの番号が合わない、機械・時計のブランドとケースに刻印されているブランド・会社名が違うのはこういった理由からです。
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