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チェーンの素材と選び方

懐中時計用のチェーンといっても、その素材は様々。現在でも売られている・手に入るチェーンもあれば、アンティークとしてしか手に入らないチェーンもあり、そのデザインや素材・値段も様々です。

アンティークチェーンも時計と同じように「金・銀無垢」といった無垢の素材が人気ですが、金無垢のチェーンは現存している数も少なめで非常に高価なことが多く、そのためちゃんと出所・素材のわかるものについては、10万円といったちょっとした時計と同じほどの金額のものも良くみかけます。

本当に金無垢チェーンでなければいけないのでしょうか?

時計を集める・実際に使う側からの意見としては、使い勝手・見栄えだけの問題であれば、わざわざ高価な金無垢チェーンを買う必要はないと思います。

理由は、金額的なこともそうですが、金無垢だけを探していると数・種類も非常に少ないので、良いデザインや時計に合ったチェーンというのは非常に探しづらく、良いデザインのチェーン・模様や彫り・飾りが付いたものはほとんどが金無垢素材以外のチェーンなため、金無垢だけを探しているとまず良いものには出会いません。

投資目的なら金塊を買えばいいわけで、やはり「使うため」のチェーンとなると、自分の気に入ったもの・デザインの良いもの・時計に合うものを選んでいただくのが一番だと思います。

 

 


■ チェーンの素材


アンティーク時計と作られた時代が同じ・貴金属として金属の種類も定番なので、懐中時計のケースに使われている素材とだいたい同じです。

おおまかに分けると、金無垢・金張り・金メッキ・銀無垢・真鍮・その他の金属といった種類があります。

 

[ 金無垢 ]

懐中時計のコーナーでも説明していますが、金属としての金は非常に強度が弱く100%の純金ではもろいため、9K/14Kといったところが主流です。

売買されている金額がとにかく高いため、もともとの価値よりも高くなっているような感じもあります。

金無垢チェーンを買い求める・探されている方が多いのですが、チェーン自体のデザインはあまり凝ったものが無く、そこまでの大金を出す必要があるのか少し考えるところです。

金額が張りますので、家宝にしよう・コレクションしているといった用途には向くかも知れませんが、普段使いなら同じお金を払って金無垢以外のチェーンを数本購入して、場所や気分・合わせる時計によって使い分けるほうがよっぽどおしゃれだと思います。

 

 

[ 金張り ]

アンティークチェーンの主流な金属・素材です。

金無垢に比べて作られていた数も多く、デザイン的にも優れているものが多いのが特徴です。

時計のケースで使われている「金張り」同様、しっかりとした厚みがあり、すぐに金がはがれてしまうことはありません。

金にもしっかりとした厚みがあるのでアンティークとしての色合いも良く、アンティークチェーンとしての花形・デザインや種類もこだわったものが作られ、値段もこなれています。自分の気に入ったもの・希望のもの、時計に合ったものが手に入るので、アンティークチェーンとしては一番のお勧めです。

 

 

[ 金メッキ ]

現代の新しいチェーンに良く見かけられる素材で、メッキ素材・かなり薄いコーティングなので、特に新しいチェーンはメッキの厚みも薄いので、使っていくうちに金色がはがれてしまうことがあります。

あまりチェーンの素材やデザインにこだわらない方なら、今でも時計店などで新品が簡単に手に入ります。ただ単にチェーンを付けたいだけなら、この素材が一番安くてお勧めです。

所々メッキが剥げてシルバーカラーの下地が見えています。

 

 

[ 銀無垢 ]

チェーン素材としてはあまり見かけないものです。

銀無垢ケース同様、しばらく磨かないとチェーンの色が変わってしまいますので、メンテナンスに少し手間はかかります。

特にアンティークのものだと、くぼみや擦り傷などがあるので、そこにできる黒ずみはとりづらくなっています。

 

 

[ その他の金属 ]

真ちゅう・ニッケルなど、黄色っぽい金属や銀色の金属があります。

銀無垢のチェーンがあまり無いので、銀色の懐中時計をお持ちの場合は、同じシルバーカラーの他の金属が選択肢になります。

値段もこなれていてデザイン的に良いものも多く、デザインが価値だと思って選択肢の1つと考えていただくと良いでしょう。

 

 

 

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イメージ/日本アンティーク時計協会

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