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アンティーク時計の価値

アンティーク時計の価値はどこにあるの?

すでにアンティーク時計をお持ちの方、これから買おうと思っている方もちょっと気になるこの話題。

これこそ、まさに持つ人の「価値感次第」といわざるを得ない、そんな曖昧なのもアンティーク時計です。

 

 


■ 普通の時計利用者から見る価値


さまざまな要素が考慮されて時計として価値をなしているといえるでしょう。お店で売られている場合には、普通に「利用される」ことを条件に販売されているため、下のような状態が考慮されて価値・価格が決められています。

 

・状態

アンティーク時計を「使う人」にとって、一番重要なのはコンディションです。

時計の全体的な状態・見栄えは日常使いする上での大きな価値を決める要素で、アンティークだからといってあまりみすぼらしい・ボロボロの時計をするわけにもいきません。錆びたり傷だらけだったり、簡単に止まってしまうようでは置物にしかなりません。

全体的なコンディションの良さ・日常使いできるほどの見栄えを備えていることは価値の1つです。

 

・デザイン

アンティーク時計を集める・アンティーク時計ならではともいえる、当時の卓越されたデザインも価値を決める重要な点です。

アンティークと呼ばれている時代には、時計はその時々の英知を集め、大量生産される現在では考えられないほどさまざまなデザイン・ラインナップが作られました。

時代を風靡したデザインや、オーダーメイドで数えるほどだけ生産されたもの、非常に高級なラインナップの特別製で小ロットだけ作られたものなど、アンティークならではの風貌を備えていることも価値の1つです。

 

・製造年

もちろん古ければ古いだけ製造された数も少なく、希少価値という意味では価値があります。

特に飛躍的に生産数が増える(とはいっても現在とは比べ物になりませんが)1920年代以前のものは、製造された数・現存している数から考えても希少価値があります。

1800年代ともなれば、製造数も極端に少ないため、年代だけでも価値だといえます。

 

・機械

コレクターはこれを基準に集めるように、時計で最もこだわれるのが機械です。

コレクターにとっては価値の重要な基準になりますが、日常使用される方にとってみれば、ほとんど見ることのない箇所になります。

一般利用者にとっては一番わかりづらいところで、「快適に普段使いしたい・アンティーク時計をしていることを見せたい」人にとっては、特にこれを基準に選ぶ必要は無いように思いますが、もちろん価値を決める1つです。

 

・ケース

まずはケースのベースになる「金属の素材」では、豪華なものでは金無垢・銀無垢といった貴金属といえる素材が使われているものもあります。素材が良ければ、それはそのまま時計自体の価値にもなります。

金・銀といったものが使われていれば、純粋にそれがそのまま価値として上積みされます。

デザインでは、ケース自体に特徴ある非常に細かな彫りが施されていたり、3色の金が施されているケースがあり、それぞれが価値になります。

またケースの形では、時代を風靡した全体がカーブしたカーベックスタイプ、本当に特殊なある短期間だけ小ロットで作られた珍しい形をしたケースなどがあり、形自体も価値の1つです。

ケース自体の収集家もいるほどですから、素材・デザイン・形など特徴のあるケースは価値があります。

 

・文字盤

宝石の埋め込まれたもの・陶製のきらびやかなもの・ミリタリータイプ・細かな細工模様の入ったものなど、さまざまな工夫・細工のされた文字盤は、もちろん時計の価値の1つです。

 

・ブランド

例えばロレックス・オメガなど、良く聞きなれた有名ブランドであれば、アンティーク時計としてもブランドの名前だけで知名度も高く、集めている人も多いのでどうしても必然的に価値が上がります。

かといって有名なブランドがアンティークといわれる時代に、デザインの優れた・アンティークらしい時計を残しているかといえばそうでないケースもあり、現在の有名ブランド=アンティークのブランドの価値とはいきませんが、ブランド時計から機械式時計を知ることも多く、一般的にはブランド志向の強い人が多いため、時計の良し悪しは別にしてもブランドだけで価値・値段は上がります。

 

 

 


■ コレクターと一般の利用者での違い


コレクターの間で良く言われるのは、「機械」が価値の重点を占めるということ。

希少価値の高いもの・時計史に名前を残したような作家の作ったものはもちろん価値があり、特殊な機能を備えたもの・古く製造数の少ないものなどは現存している数ですら少ないため、最もこだわりがある機械こそが時計の価値だ、と言われることがあります。

これはある意味で正しく、もちろん博物館級の機械などなら、わかりやすく価値あるものだとわかります。

ただコレクターでない普通の利用・購入者からすれば、機械だけあってもケースなどが無ければ使えないものですし、機械がピカピカにきれいでもケースや文字盤がボロボロであれば使用できないわけで、誰もそれを買おうとは思わないでしょう。

 

ここまで書いてしまえばおわかりのように、時計は買う・使う側の「価値」をどこに置くかによって変わってきます。

例えばあなたがコレクターであれば、機械・作家・機械の型番等にこだわりを持って、希少価値の高い時計を集めることになります。この場合なら、時計の価値は機械にあると言えるでしょう。

投機目的でのちのち高く売りたい・将来何億円とはいかないまでも、10万円が300万円・500万円になるといった宝探しをする人にとっては、骨董品として・博物館級の品を探すため機械にこだわることになります。

ただ一般のアンティーク時計を購入する人・使うことを目的にする人にとっては、あくまで普通に使える・アンティークとして恥ずかしくない外見を持っていることが重要ですので、それが条件・価値になるでしょう。

 

 

 

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イメージ/日本アンティーク時計協会

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